数字力

事業を具現化する上で、アイデアや技術シーズはもちろん重要ですが、それ以上にその事業が本当に現実味があるかを、ある意味ネガティブに捉え、考え抜くことがとても重要だと思います。

以下は、サイバーエージェント社の西條専務の言葉。

「数字力」を磨け。その中でも重要なのは以下の3つ。

1.基準値の把握

例えば収益構造を見る際に、ある事業における売上に対する原価率や販売管理費率が業界標準的にどのくらいなのかという基準値を正しく知っているかどうかは、かなり重要です。決算書を読むなら基本的な会計知識をつけるのはもちろんのこと、複数の会社の決算書等を読み込んで基準値をしっかりと頭に入れておくべきです。


2.相関関係の把握

ある数字の増減が他の数字の増減にどう影響するかという相関関係をきちんと把握しておかないと全体を理解することができないか、あるいは重要なことを見落としてしまう可能性があります。例えば複数の事業に対し広告費を投入する際に、広告投入「1」に対してそれぞれの事業への効果がいくらなのかという相関関係が把握できていないと正しい予算の配分はできません。



3.現実性の見極め

事業計画の予算を見た時にそれが現実的に可能な数字なのかどうかを判断したり、あるいは決算書を見た時に現実感のない数字に気付いてミスや不正を見抜くといったことができるかどうか。これら数字の現実性を見極めるには、現実の仕事内容やマーケットを正しく理解したり、上記1の基準値を知っていることが重要です。

このあたりをハラオチしていない限り、どんな事業も成功しない。と最近、改めて感じます。