どのタイミングで事業を撤退すべきか?

http://ameblo.jp/k-hotline/entry-10378696051.html
(武闘派銀行マンの「潰してたまるか!お前の会社」より)

新規事業は、既存の部門とは事業のとらえ方が違うため、毎年のチェック項目が違います。

まず1年目は、利益よりも「売上」をチェックします。
半期ごとの売り上げが、前の半期を下回っていなければ、そのまま継続です。

2年目からは、売上よりも「利益」をチェックします。
前期の「粗利益」と「営業利益」の額よりも、今期のほうが上回っていればOKです。

そして3年目は、「損益分岐点」をチェックして下さい。
粗利益の額が固定費を上回っていることが、事業継続の条件です。

3年たっても軌道に乗らない新規事業は、事業構造と市場環境によって、継続するかどうかを決定します。

「事業撤退」は、経営者にとって厳しい選択です。が、これまでの投資した資金・時間にとらわれて、ずるずるとゴールの見えないまま事業を継続すると、最終的には、内部スタッフのモティベーションに、大きな悪影響を与えます。数年も軌道にのらない事業は、「本当にベンチャー企業の我々がやって、意義がある事業なのか?」を考え抜き、情報共有し、スタッフに正しくハラオチさせておかないと、内部崩壊しかねません。

自分で起こした事業は、どうしても思い入れや固定観念に囚われがちです。上記の経営指標を参考に、客観的に事業撤退を見極めることが重要です。

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武闘派銀行マンの「潰してたまるか!お前の会社」は、NPO法人起業家ホットラインの佐藤代表が執筆しているブログです。数年前からずっと見ているのですが、経営的に実践的なネタを公開してくれています。とても参考になるので、特に経営者の方は、是非、チェックしてみてください。