同期レプリケーションなど多数の新機能を搭載したPostgreSQL 9.1リリース

http://sourceforge.jp/magazine/11/09/13/0533223

 2010年9月に公開されたバージョン9.0以来、約1年ぶりのアップデートとなる。同期レプリケーション、ログをとらないテーブル(UNLOGGED TABLE)などが新機能となる。

 同期レプリケーションは、9.0で加わったストリーミングレプリケーションに新たに追加された機能。「同期モード」に設定することで利用できる。マスターサーバーが1台以上のスレーブに対し、トランザクションログの書き込み完了を保証するもので、データ損失のリスクを大きく軽減できる。トランザクション単位で設定が可能なため、応答時間の長さと安全性とのバランスを調節できるという。

 また、テーブルタイプとして「UNLOGGED TABLE」が追加された。UNLOGGEDに指定されたテーブルはトランザクションログを記録しないため、I/Oオーバーヘッドが減り、処理速度が10倍高速になるという。信頼性よりも速度を重視するWebセッションデータ、リアルタイムログ処理などに適しているという。このほか、列単位のコレーション(照合順序)機能も新機能となる。